どうも。ハマちゃんです。今日はイカについて解説します。イカって何種類か存在しますが種類によって旬の時期が違ったり、食べた時の食感や味わいも違ってきます。特徴はこちら!
❶タコと同じく8本の腕
❷ヒレの形が種類によって異なる
❸体内に軟甲と呼ばれる貝殻がある
❹皮膚が色んな色に変化する
❺血が青い
目次
イカの特徴を掘り下げる
5個の特徴を抑えましたので、それぞれ掘り下げて解説して行きます。
タコと同じく8本の腕
え?腕なの?足じゃなくて?
正直どっちでもいいと思っているハマちゃんですが、生物学的に言うと腕
だそうです。
なんか烏賊下足(イカゲソ)とか呼ばれてるのにややこしいですよね。まあ、足でも腕でもどちらでもいいのですが、ここでは生物学に習って腕で通させていただきます。
イカの腕は10本じゃない?
そう思われた方もいるかもしれませんが、実際には8本の腕と、2本の触腕
です。この2本の触腕は収縮が自在で、主に獲物を捉える時に使われます。
又外敵に襲われたりした時にはこの腕を自切して危険を回避することもあります。吸盤のつき方にも違いがあり、8本の腕にはビッシリ吸盤がついているのに対して、2本の触腕は先端に少しついているだけです。これは腕の使用用途が違う為だと考えられます。
ヒレの形について
いわゆるエンペラーと呼ばれる胴体の周りについているヒラヒラした物
です。このヒレがあるのと前述した触腕がある事が同じ頭足類のタコと違うところですね。
形の違いで大体の種類の選別も可能です。
ヒレの役割ってあるの?
ヒレにも役割があります。この部位はエンペラーの他に、イカの耳とかって言われるのですが、もちろん耳の役割をしているわけではありません。実際には泳ぐ時に体のバランスをとる役割
があります。又、泳ぐ時に効率よく泳ぐための補助的な推進力もうみ出します。
形
の違いで大体の種類の選別も可能
です。形の違いは下に添付の写真で見比べてみて下さい。
体内に軟甲と呼ばれる貝殻がある
貝殻って貝じゃないんだから…
と思われるかと思いますがイカには貝殻が存在するのです。とは言うものの、貝みたいな硬い貝殻ではなく柔らかい軟骨みたいなものです。貝殻と呼ぶのはその軟甲の主たる成分が炭酸カルシウムから構成されている
からです。
イメージしやすく言うとアンモナイト。イカの祖先はアンモナイト
などだと言われており、時代に応じて退化していった貝殻が今の軟甲なのです。
皮膚が色んな色に変化する
生きたイカを見たことのある方はご存知かと思いますが、イカは一瞬のうちに皮膚の色を黒くしたり、透明にしたりすることができます。それは皮膚の中にある“虹色素胞(にじしきそほう)”という細胞による働きから
です。
その色素の働きを生活の中でわかりやすく例えるなら、石鹸の泡や、海面に浮かぶ油膜などが反射して綺麗に虹色に見えたりする現象と同じであると言われています。
血が青い
脊柱動物のほとんどが赤血球のヘモグロビンで酸素を供給しているのに対して、イカ類はヘモシアニンがその働きをしているので青い色をしていると言われます。
青い血?何言ってんの?
そう思われた方もいるかもしれません。実はそのイカの血のヘモシアニンが空気中に酸素を放出すると、無色透明になってしまう特質がある為、血が流れているところを確認できない
のです。
実際に生きたまま海中で胴体を開き見てみると青い血が確認できます。
YouTubeなどでその様子を記録している方もおられますので、気になる方は「イカの血」で検索
してみて下さい。
イカの特徴(種類)
ここからはイカを種類別に分けて解説していきます。興味のない方もいるかもしれませんが個人的に寿司職人としての目線で好き度を星を使って評価もしておきます。
ケンサキイカ
●旬ー春から夏にかけて
●分布ー日本海全域、本州中部から九州
●ハマちゃんの好き度ー☆☆☆
・パキッとした食感の為、寿司ダネに不向きなイメージを持たれるが、イカソーメンにしたり隠し包丁入れたりなど食感を変えさえすれば、甘みが強く、シャリとマッチする。又、包丁を入れればいれる程細胞が壊れ、甘くなる。
産卵の為沿岸に近づくのが春の為、水揚げもその時期に増えます
。九州佐賀県の呼子では様々な種類のイカが漁獲されますが、中でもこのケンサキイカを使った姿作りなどが有名です。
食感が強く、濃厚な甘みは噛めば噛むほど口の中に広がります。需要が高く数も少ない為、常に高値で取引されてますが高いお金を払ってでも食べる価値のある物の1つです。
庶民の味方のスルメイカ
●旬ー夏
●分布ー日本列島各地
●ハマちゃんの好き度ー☆
・寿司ダネとしては身がふにゃふにゃで柔らかいイメージで嫌い。
・内臓(腑)が立派で美味しい為、腑を使ったバター焼きなどがお勧めです。
日本で最も食卓に馴染み深いイカの一つです。日本人にとっては最も消費量の多い魚介類の1つです。又、生態系においても被捕食種として人間をはじめ様々な生物の捕食対象
となっており、生態系を支える上で重要なポジション
を担っています。感謝、感謝です。漁は日本海側が多いようですが、太平洋側にも多く生息しています。
尖った槍のようなヤリイカ
●旬ー大型:冬から初春(メスは子持ち)、小型:夏から秋にかけて
●分布ー北海道から九州までの日本列島沿海
●ハマちゃんの好き度ー☆☆
・ケンサキイカと同じく甘みが強く美味しいが、ケンサキイカとの差別化し☆2つ。
名前からもわかるように全体的に細長く、槍の穂先のように尖っている事か
らヤリイカ
と呼ばれます。特に産卵期手前の子持ちのヤリイカは煮付けにして食べると絶品です。ケンサキイカと姿形が似ていますが、ケンサキイカよりも胴体が細長く、腕が短いのが特徴です。なお、ヤリイカで作ったスルメは「1番するめ」の名で呼ばれ珍重されます。
イカの王様のアオリイカ
●旬ー大型:春から初夏かけて ・小型:秋
●分布ー東北以南から日本列島近海
●ハマちゃんの好き度ー☆☆☆
・身質も味も申し分ないのですが、大きさゆえに使い勝手がよくないのであまり使いません。でも大好き!
産
卵により大型の物が沿岸に近づく為、春から夏にかけては比較的大型の物がよく獲れます
。イカの中では大型で、漁獲量が少ない為か高級品
としての認知が高いです。コウイカなどと少し似ていますが、コウイカのような硬い軟甲はありません。その身は食感がよく、味が強い為寿司ダネとして大活躍です。
大きめな甲羅を持ったコウイカ
●旬ー初春
●分布ー関東以南から九州、山形以南から朝鮮半島
●ハマちゃんの好き度ー☆☆
・個人的には寿司としてはケンサキイカの次によく使う種類。もちっとした食感で、美味しい。旬は初春ですが冬にも多く市場に出回ります。夏のケンサキ。冬のハリイカ。と言う感覚で使い分けします。
もっちりした食感が特徴で、甘みが強いです。夏に出回るコウイカの赤ちゃんを新イカと言い、九州の鹿児島などで水揚げされます。高級寿司店等で珍重し提供されます。
なんとその値段はkg1万を越すほどの値がつくこともあります。新イカは小さい為、隠し包丁などを入れずとも食感が程よく歯切れが良いです。
鮨好きにはたまらない寿司ダネの1つです。
イカの特徴(寿命)
イカの寿命についてです。イカの寿命は基本的にどんな種類の物も1年ほど
と言われております。無脊柱動物の中でも最も大きいダイオウイカですら2〜3年程です。
魚も耳石という器官を調べる事で、年齢を調べることが可能なのですが、イカにも平衡石という石のような器官があり、その石を調べた結果ほとんどのイカの寿命が1年だと言う事がわかったそうです。
この事からもわかるようにイカの成長スピードが異常に早い
ことが言えますが、イカにはかなりの個体差があります。なぜそんな事が起こるのかはあくまで考察ですが、餌の資源量の違いから
だと思います。
結局たくさん餌に恵まれたイカは大きく成長できますが、餌にありつけないイカほど大きくなれないのです。
耳石(じせき):脊柱動物が平衡感覚と聴力を保つためにに必要な器官。
並行席(へいこうせき):この物の無脊柱動物の物は平衡石と言う。
聴砂(ちょうさ):この物の人の物は聴砂と言う。
イカの特徴(まとめ)
どうでしょう。イカの謎が少しでも解消されていたら幸いです。
イカの種類は多くややこしいようにも思えますが、見た目のポイントさえ覚えておけばなんとなく味や特徴もイメージしやすい食材です。自分の好きな種類をみつけてみましょう。
では、この辺で。