どうも、ハマちゃんです。今回は貝毒について解説したいと思います。
❶貝毒についての基礎知識
❷貝毒がなぜ発生するのか
❸貝毒による中毒症状
❹中毒の回避方法、解決策
目次
貝毒の症状について解説
貝毒の症状や基礎知識を解説していきます。
寿司屋として数多くの貝類に触れますが、僕自身貝が大好きでよく食しますが、一度も当たった事などはありません。
正しい知識を持っておけば安心して美味しく食べられます!
貝毒についての基礎知識
書いて字の如く、貝の持つ毒による中毒症状
の事です。毒化した貝を食べる事で、消化器系や神経系に中毒症状をひきおこします。主に下痢や身体における麻痺症状などの症状が現れます。
スーパーなどの貝は大丈夫?
一般的にスーパーなどで売られている物は、国の指示による検査をクリアしているものなので基本的には食べて問題ありません。
加熱したらOK??
加熱で毒は消せません
。一般調理で煮る、焼くなどしても毒がなくなることはありません。フグの毒に似た特徴をもちます。
症状は?
症状に関して日本で発生が見られる物は、消化器系と神経系による症状
です。
詳しくは後述しております。
貝毒がなぜ発生するのか
なぜ毒を持った貝とそうでない貝がいるのかが気になりますよね。
ずばり貝毒の発生要因は貝のエサにあたるプランクトン
です。プランクトンの中には、有毒プランクトンと言う人間や哺乳類に対して有害な毒素を産みだす種類が存在します。
その有毒プランクトンを食べた貝は毒が体内に蓄積されます。そして、その貝を食べた人間は貝毒の毒におかされます。
有毒プランクトンの種類
有毒プランクトンにはいくつか種類があり、その種類によって人体に現れる症状の違いなどがあります。
又、有毒プランクトンは全プランクトンの中の1%程と言われています。一昔前までは検出できない程度に低密度での存在だったようですが、近年はその数が増殖傾向にあると言われています。
有毒プランクトンの発生環境
有毒プランクトンは栄養が少なくても生き延びる事ができる、栄養の少ない環境に強い特徴
をもっています。
1年の内水温が暖かくなる春先のごく限られた時期にのみ出現すると言われております。
しかし、水温以外に潮の流れや太陽の光の強さなどの物理的要因、又化学的要因等が複雑に関係するため環境だけで発生元を予知するのは困難です。
海水に変化が少ない内湾では底質が悪化している場所では有毒プランクトンが発生しやすい為、貝毒発生の危険性が高いようです。
貝毒による中毒症状
貝毒による中毒症状は世界的に見れば5種類程ありますが、日本で見られる症状は主に2種類です。
麻痺性貝毒
症状発生時間ー食後すぐ。30分以内。
原因物質ーサキシトキシン、ゴニオトキシンB,C
※水溶性神経毒(耐熱性)
症状ー唇から痺れ始め、首から全身に痺れが及ぶ事もある。ひどい場合は、痺れから麻痺に変わり、呼吸困難や運動障害が起こる事もある。
下痢性貝毒
症状発生時間ー30分から4時間
原因物質ーオカダ酸、ジノフィシストキシン-1,2,3
※脂溶性下痢毒(耐熱性)
症状ー下痢や嘔吐、吐き気、腹痛など。他の食中毒とは発熱の有無で区別できる。
上記2種類の貝毒が日本における貝毒の発症事例の大半を占めています。特に麻痺性貝毒は重症化すると命にかかわる事も考えられます。
上記の2種類以外にも、神経性貝毒や、記憶喪失性貝毒、イモガイに刺されることで発症する外傷性貝毒、ツブ貝の唾液腺による貝毒などが存在します。
回避方法、解決策
貝毒への対策の1番は貝自体を食べない事です。本当に発症が恐い方は食べないのが1番ですが、美味しい食材を食べないのはもったいないですね。
前述もしましたが、基本的に市場やスーパーなどで流通しているものは都道府県による検査をクリアした物が並んでいますので、食べても問題ありません。
ただし、潮干狩りや海水浴などで獲れた貝を食べるのは覚悟が必要です。場所によっては検査を施している場所もあるかもしれませんが、基本的には規制外になります。
実際には貝毒による食中毒の発症事例は貝による食中毒全体の1割ほどで、残りの9割は腸炎ビブリオやノロウィルスなどによる発症が占めています。
貝毒の症状について解説ーまとめ
こう説明すると貝毒恐いなと思われる方も多いかもしれませんが、国による指示で都道府県が然るべき対策を講じているため、そんなに恐がることはないです。
基本的に一般流通している貝類に貝毒をもった貝はほとんどいません。美味しい貝を安心して食べられるよう、正しい情報を持って食事を楽しみましょう。
では、また。
貝による中毒症状ってこわいから不安で、苦手。